緊急事態宣言
解説
正式には「 新型インフルエンザ等緊急事態宣言」という。
新型コロナウイルスの感染拡大を受け、2020年3月改正の新型インフルエンザ対策特別措置法に基づき、政府対策本部長である首相が出せる宣言。専門家の意見を基に、①国民の生命や健康に著しく重大な被害を与える恐れ②全国的かつ急速なまん延により国民生活と経済に甚大な影響を及ぼす恐れ――の2要件を満たすかを判断する。発令に自治体の要請が必要なわけではない。
緊急事態宣言は、①期間、②区域、③事案の概要を特定して行われる。この宣言の後、都道府県知事は、より具体的な期間や区域を定め、不要不急の外出自粛や施設の使用制限の要請といった緊急事態措置を講ずることができるようになる。欧米におけるロックダウンのように強制的に罰則を伴う都市の閉鎖は生じないが、特措法に基づき、都道府県知事により外出自粛要請、施設の使用制限に係る要請・指示・公表等ができるようになる。
使用例
緊急事態宣言が出たから、テレワークの勤務が多くなったんだ。
関連語
- 新型インフルエンザ等対策特別措置法(特措法)