AI×OCRとOCRの違いとは?それぞれのメリットとデメリットを紹介
公開日:2022.02.28
データエントリー業務の効率化を目指す上で、上手に活用していきたいのがOCRです。
具体的にどのような技術で、AI×OCRとの違いはどこにあるのでしょうか。
AI×OCRとOCR、それぞれのメリット・デメリットと共に、世の中の今後の流れについて解説していきます。
業務効率化の方法で悩んだときには、ぜひ参考にしてみてください。
目 次
- AI×OCRとOCRの違いとはなにか
- AI×OCRとOCRのメリットとデメリットをご紹介
- デジタルBPOで注目される今後のAI×OCR
- まとめ
AI×OCRとOCRの違いとはなにか
AI×OCRとOCRの違いは、「AI」にあります。
AIとは、いわゆる人工知能のことです。
昔からあるOCRに、新しく人工知能を搭載した技術こそがAI×OCRです。
そもそもOCRとは、光学式文字読取装置もしくは光学式文字認識と呼ばれる技術で、スキャナなどで取り込んだ画像から、文字や数字を自動的に読み取るソフトウェアのことを言います。
OCRが登場するまで、紙媒体に記載された情報はヒトの目で確認し、手で入力業務を行うしかありませんでした。
扱う紙の量が少なければ、この方法でも特に問題はありません。
1枚当たり、わずか数分で業務を完了できるでしょう。
しかし、紙業務の量が増えれば増えるほど、ヒトの手によるデータエントリーも限界を迎えます。
時間がかかったり、ミスが発生したり、業務プロセス全体のボトルネックになってしまったりと、さまざまな課題が浮き彫りになるでしょう。
OCRがあれば、ヒトは書類をスキャンし、自動読み取りされた情報を確認し入力すればOKです。
AI×OCRはAIの機能によって、従来型OCRよりもはるかに高い精度で文字を読み取れるようになっています。
ミス発生率も低く、異なるフォーマットにも難なく対応可能です。
「従来型のOCRの弱点を補い、より使い勝手が良くなるように開発されたのが、AI×OCRである」と考えれば良いでしょう。
AI×OCRとOCRのメリットとデメリットをご紹介
AI×OCRとOCRには、それぞれメリット・デメリットがあります。
どちらを導入するべきか悩んだときには、ぜひ両者を比較検討してみてください。
AI×OCRのメリットは以下のとおりです。
・入力ミスが減少する
・ヒトが関わる部分を最小限にできる
・RPAとの連携も可能
OCRよりも高い文字認識精度を誇るのが、AI×OCRです。
株式会社MM総研が行った、「国内法人のAI×OCR導入実態調査」によると、AI×OCRサービス3社の手書き文字識字率は80.7%~96.5%でした。
それに対して、OCR3サービスの手書き文字識字率は11.9%~34.0%にとどまっています。
またAI×OCRの方が、歪みデータに強いこともわかっています。
参考:株式会社MM総研「国内法人のAI×OCR導入実態調査」
https://www.m2ri.jp/upload/market/51/c4f0540913551de3fc34d647bf26000f.pdf
ヒトによる最終チェックは欠かせませんが、AI×OCRを使えばデータエントリー業務にかかる負担を軽減できるでしょう。
RPAとはロボティックプロセスオートメーションの略で、単純な業務をソフトウェアロボットを用いて自動で行わせる技術を指します。
AI×OCRとRPAを連携させれば、「AI×OCRで読み取った情報をもとにRPAによるさまざまな自動対応」が可能となるでしょう。
ただしAI×OCRにも、以下のようなデメリットはあります。
・ヒトによる最終チェックは欠かせない
・導入エンジンによっては、希望の結果を得られない可能性がある
デメリットを最小限にするためには、自社の業務内容に合ったAI×OCRを導入する必要があります。
「複数ある中でどれを選べば良いのかわからない…」という場合は、ビジネスアナリストによる徹底サポートをセールスポイントとした、COMITXの利用を検討するのがおすすめです。
AI×OCRが登場した今、わざわざOCRを選んで導入するメリットは、ほぼありません。
「文字の認識精度が低い」「手書き文字を読み取れない」「大量の訂正業務が発生する」など、OCRに不満を抱いていた方も、あらためてAI×OCRの導入を検討してみるのがおすすめです。
株式会社MM総研が行った「RPA国内利用動向調査 2021」によると、2021年1月時点で、AI×OCR自体の導入率は全体の7%でした。
しかし、すでにRPAを導入している企業に限定すると、導入割合は15%にまで上昇します。
またAI×OCRの導入について、「現在検討中」と回答した企業は50%で、多くの企業が導入に向けた取り組みをスタートしている様子がうかがい知れます。
参考:株式会社MM総研「RPA国内利用動向調査 2021」
https://www.m2ri.jp/release/detail.html?id=474
デジタルBPOで注目される今後のAI×OCR
デジタルBPOは、次世代BPOとも言われています。
従来の「ヒト」によるビジネスプロセスアウトソーシングに加えて、システムやツールも活用するのがデジタルBPOの特徴です。
AI×OCRを使ったデータエントリー業務のデジタルBPO化も、既に多くの企業で導入がスタートしています。
「AI×OCRは気になっているが、具体的な導入方法がわからない」という方にとっても、デジタルBPOなら安心です。
データエントリー業務というプロセスごとBPO業者に委託し、その上でAI×OCRやRPAを導入できるので、詳しい知識がない場合でも運用が可能です。
株式会社InfoDeliverが提供するCOMITXにおいても、AIデータエントリーというデジタルBPOサービスを提供しています。
AI×OCRエンジンの選定から業界・業務専門のオペレーターによる最終チェックまで、一括してお任せいただけます。
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まとめ
AI×OCRはOCRの進化系ですが、格段にその精度が向上しています。
従来のOCRにあまり良いイメージを抱いていない方も、AI×OCRなら業務効率を劇的に改善できる可能性もあるでしょう。
次世代BPOサービスでAI×OCRを導入することも、ぜひ積極的に検討してみてください。
AI×OCRによるAIデータエントリーを格安で利用したいと思ったときには、COMITXがおすすめです。
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