AI×OCR導入効果が高い業種は?大きな業務改善を果たした事例を紹介
公開日:2021.05.28
業務効率アップのため、注目されているのがAI×OCR(AIデータエントリー)です。
「まだ導入には至っていないものの、気になっている」という方も多いのではないでしょうか。
AI×OCRの導入で、高い効果が見込めるのはどのような業務・業種なのか、わかりやすく解説していきます。
業務改善事例も紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
目 次
- 今AI×OCRが求められる理由/OCRとの違いは
- 導入により業務効率の向上が見込める業種
- 業務改善事例の紹介
- まとめ
今AI×OCRが求められる理由/OCRとの違いは
今の世の中でAI×OCRが求められる理由は、以下のとおりです。
・人手不足を解消したい
・働き方改革に対応したい
・データエントリーに関する悩み(時間がかかる・ミスが多い等)を解決したい
・リモートワークに対応するため、社内のペーパーレス化を推進したい
人手不足は、これからの日本企業が避けて通れない非常に大きな問題です。
「どう人手を確保するのか?」はもちろん「確保した労働力をどう使うのか?」についても、積極的に検討していかなければならないでしょう。
一方で、働き方改革への対応も必要です。
そのための鍵となるのが業務効率の改善であり、AI×OCRの導入です。
またリモートワークの必要性が増している今、書類のデータ化を急ピッチで進める企業も増えてきています。
仕事に必要な書類をデータ化すれば、オンライン上で検索可能になります。
こちらも、業務効率の改善につながるでしょう。
画像から文字情報を認識するOCRは、決して新しい技術ではありません。
ただ、OCRにAIを組み合わせたことで、その性能は格段に向上しました。
・文字情報の認識率上昇
・非定型帳票にも対応可能
・RPAやその他のシステムとの連携が可能
これらの特徴は、従来のOCRにはないものでした。
AI×OCRによる対応可能な活用シーンが増えたため、導入する企業の数も増加してきています。
導入により業務効率の向上が見込める業種
では、どのような業種がAI×OCRの導入を積極的に検討するとよいのでしょうか。
業務効率の向上が見込める業種は以下のとおりです。
★保険業
申込書や契約書などの紙ベースで扱う情報が多い保険業は、AI×OCRの導入で業務の効率化を進めやすい業種です。
AI×OCRの導入によってデータエントリーを自動化できれば、人件費だけでなくミスの削減にもつながるでしょう。
申込書や契約書の情報をデータ化すれば、オンライン上で内容を確認したり、顧客とやりとりすることも可能です。
★金融業
保険業と同じく、金融業も大量の情報を紙ベースで保存しがちです。
顧客情報を含め大量のデータを入力する際には、AI×OCRを導入するのがおすすめです。
★自動車関連業
自動車や各種部品の注文や査定に関する書類も、AI×OCRで効率よくデータ化できます。
多くの工場・店舗で情報を共有したいときでも、オンライン上で業務を完結させられるようになります。
AI×OCRの導入によって業務の効率化を目指せるのは、普段から大量のデータ入力業務が発生している業種です。
また、大量の紙ベース業務を抱えていて、その改善を目指す業種にもおすすめできます。
自社の特徴がこれらに当てはまっているのであれば、ぜひAI×OCRの導入を積極的に検討してみてはいかがでしょうか。
業務改善事例の紹介
AI×OCRの導入によって、業務が改善した企業の例を紹介します。
★製造業A社
製造業A社では、大量の注文を紙ベースで受け付けていました。
過去の販売データも紙ベースで保存。
データ管理と過去の情報検索に課題を抱えていたところに、AI×OCRを導入しました。
過去の受注状況をデータ化することで、さまざまなデータと合わせて一元管理できるようになりました。
従業員の負担軽減と共に、注文・販売に関する業務の改善につなげられました。
★保険業B社
これまでは紙ベースで保存していた契約書をAI×OCRでデータ化しました。
これにより、在宅ワーク中も必要なデータをオンライン上で確認できる環境を実現。
コストの削減にもつながりました。
契約書の情報をデータ化することで、不備があった場合の確認も容易になりました。
契約業務を滞りなく進めていくためにも、AI×OCRが活躍しています。
まとめ
AI×OCR(AIデータエントリー)の活用によって、業務改善効果が見込める業種は多岐にわたります。
社内業務にうまくマッチすることができたら、社員の負担軽減・各種コストの削減にもつなげていけるでしょう。
AI×OCRの導入で得られるメリットは、実際に導入してみなければ分かりにくいという特徴があります。
このため、導入をためらう企業も少なくないのが現実です。
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