読めばわかるRPAの導入メリット
公開日:2022.07.25
業務効率化の必要性は理解しつつも、そのための具体的な対応方法がわからない…。
このようなお悩みを解決する方法として注目されているのが、RPA(ロボティック・プロセス・オートメーション)です。
その基礎知識をわかりやすく解説すると共に、RPA導入のメリットをお伝えします。
導入までの手順や具体的なソリューションについても紹介しますので、ぜひ最後までご覧ください。
目 次
- ロボティック・プロセス・オートメーションとは
- 企業だけではなく社会からも期待されるシステムの構築
- 導入のメリットと手順について
- まとめ
ロボティック・プロセス・オートメーションとは
ロボティック・プロセス・オートメーションとは、これまでヒトが行ってきたコンピューター操作上の定型業務をデジタルロボットに自動で担当させるためのツールを指します。
ロボティック・プロセス・オートメーションという言葉に聞き覚えはなくても、RPAという略称を目にした経験があるという方は多いのではないでしょうか。
RPAを導入すれば、これまでヒトが担当してきた業務の一部を自動化できます。
わざわざヒトが時間をかけて行う業務が減るため、業務効率化につながるでしょう。
業務量が多いときでも、疲れ知らずのデジタルロボットなら安心です。
ロボットがヒトよりも素早く業務をこなしていくため、ヒトはその先の仕事へスピーディーにつなげていけます。
とはいえ、残念ながらRPAは「どんな業務でも自動化できる」というわけではありません。
RPAが得意とするのは、シンプルな繰り返し業務です。
どんな仕事を担当させるのかをヒトが事前にルール化して、その上でロボットを開発して導入へとつなげていく必要があります。
RPAを業務効率化のソリューションとして導入するなら、まずどの業務でどう活用するのかを明確化することが大切です。
RPAが業務プロセスにうまくはまれば、仕事の流れ全体に関わるような大きな変化が生まれるでしょう。
企業だけではなく社会からも期待されるシステムの構築
RPAとそれに関わるシステムの構築は、特定の企業だけではなく、社会全体から必要とされているものです。
なぜならRPAは、労働人口の減少や長時間労働の是正といった社会問題を解決するための方法としても期待されているからです。
少子高齢化が進む日本において、労働人口減少への対応は避けられない課題です。
企業側は、より多くの優秀な人材をどう確保していくのかについて考えると共に、社内の人材をどう育て、どう活用していくのかについても、これまで以上に真剣に考えなくてはなりません。
RPAで自動化できる業務をヒトに担当させることは非効率的であり、無駄が生じてしまいます。
デジタルロボットが担当できる仕事と、ヒトが担当するべき仕事を明確化した上で、それぞれの仕事を効率良く進めていくことが求められるでしょう。
また、長時間労働の是正も日本が抱える課題の一つです。
厚生労働省が発表しているデータによると、「月末1週間の就業時間が 60 時間以上の雇用者の割合」は、20年ほど前と比較するとかなり減少してきています。
長時間労働による現場の負担は、順調に軽減していっていると考えて良いでしょう。
しかし、諸外国の状況と比較すると、日本の労働時間はまだまだ長いことがわかります。
「諸外国における週労働時間が 49 時間以上の者の割合」によると、日本が18.3%であるのに対してドイツは7.7%と、2倍以上の開きがあります。
参考:厚生労働省 「令和2年版過労死等防止対策白書 第1章 労働時間やメンタルヘルス対策等の状況」 https://www.mhlw.go.jp/wp/hakusyo/karoushi/20/dl/20-1-1.pdf
少ない人数で同じ量の業務をこなそうと思えば、長時間労働になるのは当然のことです。
RPAは、こうした状況を改善できるだろうという期待を寄せられているのです。
導入のメリットと手順について
RPA導入メリットは、多岐にわたります。
業務効率化によって生産性が向上すれば、コストカットや企業としての競争力向上につなげられるでしょう。
従業員の負担が軽減し満足度も向上すれば、モチベーション向上や離職率低下といったメリットが発生する可能性が高くなります。
とはいえ、こうしたメリットを実感するために重要なのは、「自社にとって、より効果的な方法で導入する」ということです。
RPAの導入に向けて最初に行うべき手順は、「導入する業務の決定」と「業務プロセスの見える化」です。
先述のとおり、RPAが活躍できる場面は限られていますから、より業務効率化につながる部分に導入する必要があるでしょう。
また実際にRPAを稼働させるためには、業務プロセスを整理する必要もあります。
業務プロセスを分析した結果から得られた情報をもとに必要な要件を決定し、RPAの開発と導入を進めていきましょう。
これらの手順を実践するためには、豊富な知識が必要です。
社内で対応できないときには、業務の決定から業務プロセスの見える化・見直しまで、すべてのサポートが可能なCOMITXの導入をまず検討してみてください。
ビジネスアナリストが、それぞれの業務環境を把握した上で、開発部門とコミュニケーションを取りながら、より良い導入方法をご提案いたします。
まとめ
ロボティック・プロセス・オートメーションが注目されている今だからこそ、より良い形で活用できるように、導入方法にこだわってみてください。
COMITXは、RPAの導入はもちろん、他システムとの連携についても、しっかりとサポートします。
「こんなことで困っている」「この部分を効率化したい」など、現在悩んでいる点をお伝えいただければ大丈夫です。
COMITXのビジネスアナリストと二人三脚で、業務効率化を進めていきましょう。